そもそもFXは普段の買い物と一緒で、通貨という商品を選んで、売買するだけです。株式投資では1万以上の銘柄がありましたが、FXでは大体10~20通貨ペアの中から選びます。

最初に「買い」や「売り」ボタンを押すことは躊躇するかもしれませんが、FXの売買は初心者でも簡単に購入できるようになっています。

並んでいる数字は通貨の値段であり、同じ画面内にニュースやチャートも表示されているので、何度か売買を重ねれば、逆に便利に感じるようになるでしょう。

画面の使い勝手はFX会社によって異なり、初めてのうちは抵抗感もありますが、「難しくて全くわからない」ことはないです。

FXの取引画面はあらゆるツールよりも使いやすさを研究しています。目線の動きや反応速度の実験を繰り返しながら、他社競合と差をつけるためにカスタマイズできるツールまで登場しています。

通貨を売買する手順

通貨は携帯電話でも注文できるくらい簡単に売買できます。それゆえに売買タイミングの判断は慎重に行いたいです。

取引する通貨を選択する

チャートから予測して、売買する通貨ペアを「ユーロ/円」というように決定します。通貨ペアの数はFX会社ごとで差があり、基本的には10~20通貨ペア、多い所では100通貨ペアを超えます。

基本的には数種類の通貨ペアがあれば問題ありません。それらの通貨ペアはFX会社のツールの仕様で異なりますが、大抵はチャート上からワンクリックで選べます。

買いか売りかを決定する

買い注文か売り注文を決めます。ここでBit(買い値)とAsk(売り値)を逆に認識するミスには気を付けたいです。

初めてですとたまに混乱しますが、チャートと連動させてしっかり覚えましょう。

売買金額の単位を指定する

通貨ペアと売買注文が決定したら、売買する金額を決めます。ここではユーロ1万通貨分の円を交換します。

レバレッジは取引単位と口座残高の割合で自動的に決まるFX会社と、あらかじめレバレッジを「何倍」に指定するFX会社の2パターンがあります。

逆指値でリスクを回避する

成行でも指値注文でも必ず逆指値を入れます。逆指値は「~まで下がったら売り」のような、予想に反したときの対処です。

以上でFXの売買手順は完了です。どのFX会社も売買完了後に即時に取引が履歴に反映され、常に損益を確認できます。

事前の逆指値注文で作業負担を減らす


FXでは常に為替レートが変動しています。寝ている間に一気に暴落していて、売買タイミングを逃したら、必要以上の損をしてしまいます。

そのためにFXには損失を減らし、利益を増やすための事前注文できる機能が備わっています。例えば「逆指値」は「もし今の値段より安くなったら指値で売る」注文方法です。



例えば「1ドル=84円」で1万通貨を買っているとき、本来「85円や86円で売りたい」のですが、逆に「83.6円まで下がったら損切りしたいので、事前に83.6円になったら売る注文を出そう」というときに、逆指値で83.6円を指定します。

つまり、逆指値は想定以上に損をしたくないときに使える注文です。24時間変動するFXに気を取られることなく、日中も安心して会社で働いたり、家事に専念できます。各FX会社では逆指値以外にも大抵は4~5個の注文方法が揃っています。

OCOとIFDが使えれば問題なし

OCO(オーシーオー)注文

有名な注文方法には「One Cancel the Other order(1つを取り消して、1つを注文する)」の略であるOCO注文があります。

これは「ポジションを持っている状態で、利食いと損切りを同時したい」ときに使える注文方法です。

例えば「1ドル=84円」で1万通貨を買っているときに「84.4円で利食いの指値注文、83.6円で損切りの逆指値注文をしたい」なら、このOCO注文を使います。

これは「もう少し上がるかもしれないけれど、これ以上の大きな損失は出したくない」というときにも便利な注文方法です。

IFD(イフダン)注文

OCO注文と同じくらいIFD注文もよく使います。これは「もし○○が成立したら、△△を注文する」という2段階の方法です。

米ドルが「1ドル=85円」で成立した場合に「86円まで上がったら売る」や「103円まで下がった売る」という注文ができます。新規とその先の決済まで想定して、リスクを軽減します。

IFO(アイエフオー)注文

IFO注文は少し複雑で、IFD注文とOCOを組み合わせています。新規ポジションを予約しながら、利益確定の指値と損切りの逆指値を発注します。 例えば、米ドルが「1ドル=84円」のときに、「85円になったら上昇トレンドだから買いたい。

さらに86円で利益確定の売り、84.5円で損切りの売りをしたい」ときには、OCO注文で指値買い、指値売りを2つ、合計3つの注文を出すことができます。

トレール注文

FXでは「トレール」と呼ばれる方法もあります。米ドルを「1ドル=84円」で1万ドル持っていたすると「2円下がったら損失確定で売り」というように、価格を指定するのではなく、値幅を指定する方法です。

86円に上がったら84円に下がったときに売り、88円なら86円に下がったときに売りと、上昇トレンドを自動追跡する効果を発揮します。

このように注文方法を駆使することで、短時間でリスクが軽減できる効率の良いFX取引が可能になります。

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